登山で恋人作り! 山ガール遭遇方法序説





山ガールなどいない

昨日私は奥多摩へ山行に出かけた。天気が良く登山日和だった。奥多摩駅で降りて、バスに揺られること30分。登山口となるバス停では数十人のハイカーが下車した。私は一人だった。妻はこの日の登山に誘わなかった。一人の山歩きは楽しい。気楽に歩き、好きなときに休憩をとり、グミやナッツを妻にあげなくても良いし、ペットボトルを飲み回すこともしなくていい。

今日の目的はダイエットだった。ここ最近5キロぐらい体重が急激に増えた。絞らなくてはならない。痩せないとモテない。モテるためには、運動をして減量するしかない。

腹回りの脂肪に加え、あご周りの脂肪をそぎ落とせば、私も大沢たかおぐらいにはなれるのではないかと、密かに思っている。

歩き出してすぐに汗だくになり、着用していたソフトシェルを脱いだ。着替えがてら休憩をして、スポーツドリンクを口にした。すると目の前を女性の集団が通り過ぎた。カラフルなウェアに身を包み、ショートパンツにロングタイツという、近年よく見かけるスタイリッシュなスタイルだ。

私は挨拶をし、彼女たちもそれに応えた。

私は彼女たちを見て思った。「山ガールなどいない」と。

山ガールはいない。
山ガールなどどこにも存在しない。
昔も今もいない。奥多摩にも、丹沢にも、北アルプスにも南にも中央アルプスにも、山梨にも北海道にも九州の山々にも、どもにもいない。
秩父にもいないし奥武蔵にもいない。仙台にも渋谷にも六本木にももちろんいない。どこにもいない。山ガールはいない。
誰が山ガールなどと言い出したのか。
あれはカラフルな服を着た老女だ。ピンクのウェアを着た老婆だ。
パープルのフリースを着たおばさんだ。
山は人の背を見て登る。背を見て下る。
すれ違うのは一瞬だ。
顔など見ないし、肌つやも見ない。目の輝きもみない。
整えられた眉毛も見ないし、前髪の作りも見ない。マスカラの滲みも、皺の深さも見ない。
鼻毛の育ち具合も見ないし、唇の青さも見ない。
贅肉はパステルカラーの雨合羽で隠されている。隠蔽されている!
山ガールなどいない。どこにもいない。
だから俺は山になど行かない。金輪際行かない。
老女と会うなら巣鴨に行く。
イオンモールにも老女はいる。山ガールに会いたい!どうすればいいのか。
がっかりだよ。山と渓谷もランドネもピークスも嘘ばっかりだ。
山ガールなどいない。
誰か俺に山ガールを紹介してくれ。

よろしくお願いします。

 





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です