off the grid2016ってどんなイベント!?その実態に迫る





日本登山会の下部組織である「ウルトラライト研究会」の古井氏はこのほど、4月9日、10日に多摩川で開催された展示会「off the grid」を視察した。
同展示会は今年で二回目となる、ガレージブランドを主な出展者とした展示会。
去年は2日間で5000人の来場者を集めた人気の展示会で、今年も天候に恵まれ多くの来場者でにぎわった。

今年の展示会には、山と道をはじめとするUL(ウルトラライト)ハイカーに人気のブランドや、ハイカーズデポ、バンブーショートなどの専門ショップやセレクトショップも出展した。

視察した古井氏は、「日本のものづくりの技術力は高い水準にある。登山やキャンプなどのアウトドア系のマイナーメーカーの中にも、世界に打って出るような高品質なギアを多数生産しているブランドが多数あることが、この展示会で分かった。品質に加えて、若い世代の製作者たちは、デザインにも精通しており、使い勝手とかっこよさを兼備したものが多数見られた。アウトドア派の中には、人と違うギアやウェアをコレクションしたいと考える人たちが多い。その中にあって、ガレージブランドの商品は価格が高いながらも少数生産ということで、お洒落ハイカーたちを中心に人気を集めている。ガレージメーカーの人気は今後さらに高まるのではないか」とコメントした。

当日は、特に、「山と道」「ハイカーズデポ」などのブースが大賑わいだった。「山と道」は、この日のイベントではじめて一般客にお披露目した新商品「Merino Henry T-shirt」が注目を集めていた。軽量ザックやトレッキングパンツの人気商品を取り揃える同社にとってはじめてのTシャツ。展示会終了後には、フェイスブックで早くも「品薄」をアナウンス。展示会でのお披露目で大きな成功を収めた形だ。

「ハイカーズデポ」は、店長を務める土屋氏が、ウルトラライト界で伝説的な人気を博しており、店長に会うためにこのイベントに来たという人もいるほどの人気ぶりだった。

今年の「off the grid」は成功裡に閉幕した。しかしある業界関係者は、昨今のガレージブランドフィーバーは一種のバブルだと警告する。

「ガレージブランドの製品なんて高いだけで、そんなに質はよくないですよ。特にUL物は軽さを追求しすぎてぺらぺらの商品ばかり。耐久性に関しては低劣です。ま、ファンは一つダメになってもまた同じものをリピートするのでしょうが、メーカーにとってはいいカモ、金づるですね(笑)」

また別の大手メーカーの開発担当者は展示会を見て、次のような冷ややかな感想を述べた。

「ウルトラライトのザックっていうのは、結局どれも同じようなものじゃないですか。デザインも機能も価格も横一線。けっきょく素人に毛が生えた程度。一般の人がみたらどれがどれだか見分けつかないですよ。山と道ってそんなにいいですかね? ガレージブランドってデザイナー一人しかいないんですかね。全部一緒(笑)。あんなものに金を出すユーザーは単なるミーハーですよ。スノッブなカスですね」

上記のようなコメントはかなり辛らつだが、ガレージブランドが異常な人気を博しているのは事実。
メーカーが質の悪い商品を提供していたとしたら問題だが、各社ともにかなりの名うての山屋が商品開発に参画しているので、クオリティは折り紙つきのはずだ。

また購入するユーザーも山歴、アウトドア歴の長いベテラン勢ばかり。双方が納得した高次元のクオリティであるといえそうなものだが、果たしてどうだろうか。

いずれにしてもまだまだガレージブランドの勢いは続くと思われる。これに対抗するかのように、マウンテンハードウェアやミレーなど他のメジャーブランドもウルトラライトの製品群を上市しつつある。

ガレージブランド、メジャーブランド双方で開発にしのぎを削り、更なる高機能商品を、できれば安くユーザーに届けて欲しいものだ。

 





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