ベースレイヤーの基本3タイプ
1.ウール(天然繊維)
保温性が高く、防臭効果もある。価格は少し割高なものが多い。
2.化学繊維
速乾性と吸汗性が特長。ウールよりも安価。
3.天然繊維と化学繊維のハイブリッド
両者の良いとこどりだが、商品によっては中途半端。
ベースレイヤーは、肌に直接触れる、土台となるウェアです。
ウェアの中でもっとも重要で、暑さ、寒さ、快・不快といった感覚は、このベースレイヤーに左右されるといっても過言ではありません。レインウェアや防寒着、タイツなど、その他のウェアにこだわる人の中には、時折、ベースレイヤーをないがしろにしている人が散見されますが、それは大問題です。
登山のレイヤリングの基礎はベースレイヤーです。たとえば、夏の高い山の山頂で、風が吹き付ける環境下、ベースレイヤーにあまり気を使っていない人はすぐに防寒着やウィンドブレーカーを着込みます。反対に、しっかりとしたベースレイヤーを着込んでいる人は、わざわざザックから防寒着などを出さずに、そのままの服装で快適に過ごしています。
また、登山愛好家の多くはこのウェアの有能性を知っているので、普段の生活にも存分にこのベースレイヤーを活用しています。冬の寒い時期の保温機能、夏の汗ばむ季節の速乾機能。賢く使えば、快適な生活を送れます。
ここではベースレイヤーを上記3つのタイプにわけて、おすすめをご紹介します。
目次
<ウール(天然繊維)>
NTSマイクロ 150クルー/スマートウール
ベースレイヤーの中で、もっとも汎用性が高く、大人気の商品です。最高品質のメリノウールを使用しているので、保温性と着心地が最高です。このベースレイヤーしか着ない登山者も多く、悪いうわさを聞いたことがありません。まず最初の一枚に最適です。
●7,500円+税
●素材:メリノウール100%
●カラー2色
●アメリカ
オアシスロングスリーブクルー/アイスブレーカー
スマートウールに次いで人気のアイスブレーカー。中厚手なので、どちらかといえば夏を除いた3シーズンタイプです。日本人の体形に合わせたデザインになっています。ニュージーランド産の厳選された羊毛を使用。
●9,800円+税
●素材:メリノウール100%
●カラー4色
●ニュージーランド
ウーリーズ 150 クルーストライプ/アイベックス
上記2ブランドに負けるとも劣らないベースレイヤーの実力者。メリノウール独自の温度調整機能があり、速乾性、防臭効果も期待できるので夏場の着用も可能です。フィット感がありながら締めつけ感のないデザインを採用しているので、様々なシーンで着用可能です。
●10,500円+税
●素材:メリノウール100%
●カラー2色
●アメリカ
スーパーメリノウール L.W.ラウンドネックシャツ/モンベル
少しナイロンが混ざっているけれど、それは愛嬌。価格、品質を考えたらベースレイヤーはモンベル一択の人も多いはず。山では別のブランドを使用しつつ、通勤など普段使いではこっそりモンベルを着るという、アンチモンベラーも多いです。
●4,381円+税
●素材:スーパーメリノウール92%、ナイロン8%
●カラー2色
●日本
<化学繊維、天然繊維+化学繊維(ハイブリッド)>
キャプリーン2/パタゴニア
化繊のベースレイヤーの王道。ウールに比べて、価格は安いです。耐久性も高いとされています。キャプリーンは1から4まで品ぞろえがあります。数字が大きいほど暖かいです。基本的にはまずは2を購入して気に入ったら、ほかのタイプを買うのが良いと思います。
●6,000円+税
●素材:ポーラテック・パワー・ドライ・ポリエステル100%
●カラー5色
●アメリカ
イグナイター L/S T /アウトドアリサーチ
100%ヘザー調ポリエステル素材のテクニカルTeeシリーズです。抗菌防臭加工、スポーツシーンから日常生活まで幅広く役立ちます。化繊なので、速乾性/吸水性が高いです。腰部のポケットが案外便利です。
●4,800円+税
●素材:ヘザーポリエステル100%
●カラー5色
●アメリカ
ロングスリーブアルファクルー/ザ・ノース・フェイス
夏に活躍するベースレイヤーです。吸汗拡散性に優れています。山岳ベースレイヤーとして人気が高い商品です。肌側に点接触のグリッドメッシュ構造を採用し、汗をかいてもべたつきにくく快適な行動をサポートしてくれますUVケア機能を備えているので、日焼け対策にもなります。
●6,500円+税
●素材:ポリエステル100%
●カラー5色
●アメリカ
シルクスピンコンフォ/ファイントラック
ファイントラックの商品のなかで実は一番重宝している商品です。ハイブリッドモデルでもっとも信頼のおけるベースレイヤー。耐久性、防臭性、サラッとした着心地は夏の長い山行にもってこいです。
●5,700円+税
●素材:ポリエステル85%、シルク25%
●カラー4色
●日本
まとめ
しっかりしたベースレイヤーを着用すれば、寒さや汗冷えなどをある程度コントロールできます。中でもメリノウールを使ったものは、ほかの素材にはない暖かさや底冷え防止効果が期待できます。一度着たらやめられない高品質なベースレイヤーをぜひ試してみましょう。
コメントを残す